乳児湿疹・乾燥肌:赤ちゃんの洗い方

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赤ちゃんの肌がデリケートなのは知ってるけど・・・

『 ゴシゴシと洗っていいの? 』

『 石鹸は使わず流すだけでいいの? 』

赤ちゃんの洗い方

こういった疑問に分かりやすくお答えします。

肌の基礎となる部分は3歳までに作られます。
わが子が、美しい肌で人生を迎えられるのは親の願いですね。 ぷるん ぷるんの美肌を保つために、いまから正しい赤ちゃんの洗い方をおぼえて、肌美人を目指しましょう!

 

乳児湿疹になりやすいのは、赤ちゃんの肌がデリケートなため   乳児湿疹の詳しくはこちら 

赤ちゃんの肌がデリケートな理由

生後まもない赤ちゃんのからだには、白いクリームのような粘膜が付着しています。これは、赤ちゃんの肌を乾燥などから守る成分で 胎脂(たいし)といいます。しかし胎脂はそう長くもたず自然に減ってくると、肌の乾燥がはじまります。

胎脂が赤ちゃんの肌を守る

赤ちゃんの皮膚はとても薄く、大人の皮膚と比べると1/2以下の厚さ。ちょっとした刺激によって簡単にバリア機能が壊されてしまい、乳児湿疹になりやすくなります。そのため、赤ちゃんの肌はデリケートといわれています。 この肌をまもるには、水分や油分を十分に補ってあげることがとても大切です。

 

赤ちゃんのお風呂について

赤ちゃんにとって、長湯は肌の水分が流れ出てしまうため要注意!
まずはお湯の温度と浸かる時間が大切です。

  • お湯の温度は、ぬるめの38~39℃がおすすめ。
  • お湯に浸かる時間は6~10分程度が理想。
赤ちゃんの長湯は注意!!
 

洗い方のポイントは

手で優しく洗うのがポイント

乳児湿疹を防ぐためといって「ゴシゴシ」こするは注意!、皮膚にとって刺激になり逆にバリア機能が低下する場合があります。そのため、赤ちゃんの肌を泡でやさしく包み込むように洗うのがポイント

  • しっかり泡立てて、やさしく泡でなでる感じで洗いましょう。
  • 洗浄剤は肌に優しいものを。
  • 泡タイプのものが洗いやすいのでオススメ。
  • スポンジやタオルで洗うのはNG、逆に肌を傷つけてしまうことも。
  • 赤ちゃんを洗う場合でも、シャンプーとボディーソープは別々にご用意を。
しっかり泡立てて優しく手で洗ってください。
 

頭の洗い方

赤ちゃんの頭は、専用のシャンプーで洗います。

赤ちゃんは新陳代謝が活発です。頭には、体の約10倍もの皮脂腺があり皮脂の分泌も多いため、手や足よりも皮脂汚れが溜まりやすいのです。 そこで、皮脂を洗い落とす専用のベビーシャンプーをオススメします。

大人用のシャンプーで洗うのは、赤ちゃんには不向きです。頭皮が乾燥してしまいトラブルにもつながりますのでご注意ください。

  • 泡立てたシャンプーをたっぷりとって、指の腹を使ってやさしくマッサージするように、頭皮はしっかりと洗います。
  • すすぎはシャワーで流しても大丈夫!元々赤ちゃんは羊水の中にいたので、顔に水がかかっても大丈夫なんです。
  • 耳に水が入ってしまわないかと心配になりますが、ふさぐとかえって鼓膜に負担がかかるので、そのまま洗い流して大丈夫です。
  • 赤ちゃんの耳の後ろは泡が残りやすいので、洗った後きちんとすすぎが必要です。むずしかったら、ガーゼを濡らして拭き取りましょう。
 

顔の洗い方

泡の出るボディーソープで洗います。

赤ちゃんは、よだれやミルクなどで、けっこう汚れています。泡の出る石鹸かボディーソープでやさしく洗いましょう。

  • 顔はデリケートです、タオルやガーゼを使わず手で洗います。
  • ゴシゴシこすらずに泡で肌を包み込む感じで洗います。
とくに注意する箇所
  • おでこから鼻筋までは、汚れやすく湿疹が出やすい場所、しっかり洗って保湿も忘れずに。
  • 耳の後ろも洗い、特にすすぎを忘れやすいのでご注意を。
  • 小鼻も汚れがたまりやすいので、しっかり洗いましょう。
  • すすぎですが、これを話すと少し驚かれますが、思い切ってシャワーで顔にかけても大丈夫。元々赤ちゃんは羊水の中にいたので、目に水が入っても大丈夫です。水がかかると反射的に目を閉じますよ。コツは出来るだけ手早く"ささっと"かけて終わりにします。そのうち赤ちゃんも慣れてきます。
顔の洗い方モデル
 

体の洗い方

赤ちゃんの頭は、専用のシャンプーで洗います。
  • ゴシゴシ洗いはNG、泡でやさしく包み込んでよごれを洗い落としましょう。
  • 肌と肌がくっつく股のつけね、脇、首、手首などをしっかり洗います。
  • すすぎはシャワーでやさしく洗い流します。
股の間や脇・手首・首などはしっかり洗いましょう!
 

お風呂あとの保湿

お風呂あとの保湿はとても大事

赤ちゃんの保湿はとても大切なスキンケア
保湿剤の役割は、皮膚に含まれる水分が逃げないようガードにしたり、水分を与えたりするものです。

お風呂上がりは出来るだけ早め(5分以内)に保湿するのがベストです。 保湿剤を使うのは、乾燥する冬だけでなく年間を通じて続けることが大切です。正しい塗り方で皮膚を大切に守りましょう。

保湿剤の塗り方

一回に使う量の目安

クリームの場合

一回に使う量のめやす

約2.5cm程度(指の第一関節まで)

ローションの場合

一回に使う量のめやす

100円玉くらい

  • 顔に保湿剤を点状につけて円を描くように塗ります。
  • 小鼻のわき、耳の後ろも忘れずに・・・
  • 目と口の周りは乾燥しやすいので特に気をつけて塗りましょう。
保湿剤の正しい塗り方

  • からだ全体に保湿剤を点状につけて、伸ばしながら優しくマッサージするように塗ります。
  • 股のつけね、脇、首、手首なも忘れずに塗りましょう。
保湿剤の正しい塗り方

  • あたまには、クリームタイプだと髪の毛にべとついてしまうので、ローションタイプに保湿剤がオススメです。
  • 髪の毛を分けて、爪をたてず指の腹で塗りましょう。
保湿剤の正しい塗り方
 

保湿はお風呂上がりだけではありません

お風呂上がり以外でも、こまめに保湿をしましょう。

例えば

  • 朝、顔を拭いたあと
  • よだれなどを拭いたあと
  • オムツを替えたあと
  • お外に出る前など・・・。
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